日本で一人暮らしをしているなら、まず水を9Lと、電気・ガス・水道が使えなくても食べられる3日分の食事を確保しましょう。1週間を目指すなら水は約21L、食事は21回分が目安です。 農林水産省(MAFF)は、家庭で最低3日分、できれば1週間分×人数分の食品備蓄を推奨しています。水の1人1日約3Lは飲用と調理用の合計であり、飲料水3Lに調理用3Lを追加する意味ではありません。衛生用の水、乳児の調乳や病気による追加需要は別に検討します。
東京や大阪の小さな賃貸で特別な収納庫を買う必要はありません。いつも食べる常温保存食品を少し多めに持ち、食べた分を買い足す「ローリングストック」が現実的です。ただし、最初の1日分だけは火も湯も電気も不要なもので揃えておきます。住居が危険なら、備蓄を残して避難する判断が先です。
3日と7日、家族の人数別の必要量
| 人数と日数 | 飲用+調理の水(約3L/人/日) | 2Lボトル換算 | 食事の例 |
|---|---|---|---|
| 大人1人・3日 | 9L | 5本=10L | 朝食3回+主な食事6回 |
| 大人1人・7日 | 21L | 11本=22L。農水省の例は2L×6本を2箱で24L | 朝食7回+主な食事14回 |
| 大人2人・7日 | 42L | 21本=42L、または12L箱を4箱で48L | 朝食14回+主な食事28回 |
| 4人・7日 | 84L | 42本=84L | 朝食28回+主な食事56回 |
食事回数は買い物用のモデルで、カロリーや特別な栄養療法の基準ではありません。水84Lは容器を除いて約84kg。玄関・廊下・避難口を塞がず、重い水は転倒しにくい低い場所に分散して置いてください。
農水省の防災用食品ストック例では米や缶詰、レトルト食品、乾麺を組み合わせていますが、生米や乾麺は水と加熱手段がなければ食事になりません。まず無加熱の3食×人数を別に数えることが重要です。
買い物かごの中身:初日は必ず「そのまま食べられる」
大人1人の3日分を例にすると、朝食用にシリアル・クラッカーと小容量のロングライフ飲料を3回分、主な食事用にプルトップ缶の魚・豆類、常温でそのまま食べられると表示された調理済み食品など6回分、日持ちする果物やお菓子、スプーンを用意します。缶切りが必要な缶には手動缶切りを添えます。缶詰1缶が必ず十分な1食になるわけではありません。内容量や自分の食事制限を確かめます。
7日分へ増やす場合、1人なら計21回分の食事が必要です。最初の3回は調理不要、残りには普段食べる米・麺・レトルトを追加しても構いませんが、火や水の供給が止まった状態で本当に食べられるかを別に考えます。カセットコンロを使うならメーカーの説明、住宅の規則と安全な使用場所に従います。室内や囲われたベランダで炭火・発電機・屋外用調理器具を使わないでください。一酸化炭素中毒や火災の原因になります。
小分けの食品は、停電で冷蔵庫が使えない時にも便利です。未開封で常温保存できても、開封後は冷蔵が必要な商品があります。「そのまま食べられる」「加熱が必要」「開封後要冷蔵」の表示をそれぞれ確認しましょう。
どこで買う? 防災用セットは必要?
イオン、西友、ライフなどのスーパー、近所のコンビニ、ドラッグストア、無印良品などで水や普段の保存食を探せます。各店舗の在庫や価格はその日の確認が必要で、ネット上の掲載が近所での購入を保証するわけではありません。高価な防災専用食品でなくても、毎日使う缶詰や長期保存飲料を少し多く買う方法が使えます。
最初の買い物は、1人なら2Lの水を5本、無加熱の朝食3回分と主な食事6回分から。次の買い物で2Lを6本追加すれば水は22Lとなり、1週間の目安21Lを超えます。同時に食事を計21回分へ増やします。水・食材の全国共通価格はここでは確認していないため、架空の円建て合計は出しません。
農水省のローリングストックの考え方に従い、棚に数量と期限を記しておき、普段の食事で古い商品から使ったら同じ数を補充します。食品を直射日光、湿気、害虫から守り、水は家具が倒れても通路を塞がない位置に置きます。
地震でライフラインが全部止まったら
**失敗例:**冷蔵庫に食材は多いのに、備蓄の中心が生米、カップ麺、電子レンジ専用食品です。停電・断水・ガス停止が同時に起きると、食材の多くが使えません。一方、最初の1日分をプルトップ缶やクラッカー、未開封の常温飲料で別に確保してあれば、まず食事ができます。
ただし、建物に損傷がある、火災の危険がある、自治体が避難を指示する場合は備蓄があっても離れる必要があります。自宅の水を全量持ち出すのではなく、非常持出袋には運べる量と少量の食事、身分証や薬を入れます。地域のハザードマップと避難所を先に調べてください。
乳幼児、高齢者、飲み込みが難しい方、食物アレルギーや持病のある方には専用食品が必要だと農水省も案内しています。ペットや医療機器、処方薬の事情も一般の成人の食数とは別です。
**今日できること:**人数×日数×約3Lで飲用・調理用水を計算し、まず3日分を確保。火を使わない初日の3食を明確にし、普段の買い物で使って補充しながら1週間分まで増やしましょう。
