日本で家族と電車やバスに乗るときは、一人ずつ年齢に合ったきっぷや交通カードが必要です。 Suica(スイカ)は、先にお金を入れて改札や対応するバスでタッチして使うチャージ式の交通カードです。旅行者向けのWelcome Suicaには、手に持つカード型と、対応スマートフォンで使うモバイル型があります。運営するJR東日本によると、モバイル型は13歳以上が対象で小児運賃には対応しません。例えば9歳の子には小児用のカード型が必要です。親のスマートフォン1台で家族全員のカードを共有することもできません。
例えば、大人2人、9歳と15歳の子ども2人が1週間東京を観光する場合。iPhoneを持つ大人はモバイル1枚、Androidの大人は大人用物理カード1枚、9歳はパスポートを提示して小児用物理カード1枚、15歳は大人運賃で自分の端末に対応するモバイルまたは物理カード1枚。これで4人が別々に改札を通れるようになります。
家族4人のカードの決め方
| 利用者 | おすすめの形 | 大切な理由 |
|---|---|---|
| 大人①:Apple Payが使える対応iPhone | Welcome Suica Mobileを本人の端末に1枚 | 対応するiOS端末で発行・入金できる |
| 大人②:Androidスマホ | 大人用Welcome Suica(物理) | Welcome Suica MobileはAndroidアプリとしての利用を案内していない |
| 子ども:9歳 | 小児用Welcome Suica(物理) | Mobileは小児運賃非対応。購入時は子どものパスポート等が必要 |
| 子ども:15歳 | 大人運賃の物理または個人用モバイル | 小児運賃の対象外。Mobileなら本人が必要条件を満たす端末と支払い方法が必要 |
大人2人ともAndroidなら、大人用物理カードを2枚用意します。大人のApple Payが拒否されても、改札前で支払いを何度も繰り返すより、利用可能な物理カードへ切り替える方が確実です。
12歳前後の子どもは特に注意:JR東日本の小児用カードは12歳の誕生日を迎えた後の最初の3月31日まで使えると定めています。単純に「12歳だから大人/子ども」と判定せず、誕生日と学年区切りを購入時に確認してください。資格を過ぎた小児カードを使うと大人運賃と増運賃の対象になり得ます。
カード型とモバイルの違い
| 比較 | カード型Welcome Suica | Welcome Suica Mobile |
|---|---|---|
| 使いやすい人 | Androidの大人、小児用が必要な子ども | 13歳以上で対応iPhone/Apple Watchを持ち、支払い方法を利用できる人 |
| 有効期間 | 購入日を含めて28日間 | 発行から180日間 |
| 小児運賃 | 小児用カードあり | 小児運賃なし |
| チャージ | 対応券売機やセブン銀行ATMなどで円の現金 | 対応するApple Payのカード |
| 残高の払戻し | 原則不可 | モバイル旅行者向けカードも払戻し不可 |
| 失敗時 | 駅係員の案内、対応する現金チャージ機 | カード・端末・地域設定を確認。到着当日は物理カードを代案に |
物理カードに印字された「GOOD THRU」は28日の実際の有効期限とは異なります。購入時の**レファレンスペーパー(利用情報票)**に期間などが記載されるので保管しましょう。帰国前に高額チャージしても使い残しが返金されるわけではありません。
家族4人で最初に7,000円をどう分ける?
JR東日本が案内する物理カードの購入金額は1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円・10,000円など。これはデポジットを別に払う金額ではなく、利用できるチャージ残高です。
初日用の例:iPhoneの大人①に2,000円、Androidの大人②の物理カードに2,000円、9歳の小児カードに1,000円、15歳の大人カードに2,000円。合計7,000円を4枚の独立したカードに配分する計算です。これは旅行の運賃総額ではなく初期チャージ案であり、実際の乗車額は区間・事業者・小児資格で変わります。
大人①のApple Payが使えなければ、その人も2,000円の物理カードを購入する方法があります。現金チャージに備えて円札を用意しましょう。すべての海外発行カードがモバイルチャージに通るわけではありません。
どこで物理カードを購入する?
JR東日本の公式購入場所一覧では、**成田空港第1ターミナル駅、成田空港第2・第3ターミナル駅、羽田空港第3ターミナル駅(東京モノレール)**のほか、東京・新宿・上野・渋谷などのJR EAST Travel Service Centerが案内されています。空港には専用券売機の設置場所もあります。ただし販売休止の記載がある駅を、現在確実に買える場所として案内してはいけません。
小児カードは子どものパスポート等の本人確認書類が必要です。保護者が代理購入する場合も子どもの書類を提示します。専用券売機では生年月日の入力を求められます。物理カードの利用期間28日と、小児運賃資格の終了日は別の条件です。
アプリが使えない時に家族を待たせない
Welcome Suica Mobile公式の対象はiPhone/Apple Watchで、端末一覧ではiPhone XR/XS以降、iOS 17.2以上などが示されています。開始には本人名義の決済カードが必要です。国や地域の制限により日本に入国後でないと発行・チャージできない場合があります。
**失敗例:**大人①は出国前にアプリを入れたものの、成田到着時にApple Payが拒否されてSuicaを発行できません。大人②はAndroid、9歳は小児運賃が必要です。親のApple IDを共有するだけでは解決しません。家族全員のパスポートと円の現金を持ち、JR EAST Travel Service Centerで必要な物理カードを発行するのが現実的な代案です。すでに決済が保留になっている場合、重複課金しないようアプリの状態を確かめます。
JR東日本のApple IDに関する公式説明では、同じApple IDでもSuica1枚を複数端末で共有できません。モバイルを選んだ人はそれぞれの端末で設定します。端末故障・紛失時はJR東日本の公式復旧手続きに従いましょう。
Suicaで新幹線の予約まで済むわけではない
Suicaは対応する普通列車・地下鉄・バスの乗車や店舗の買い物に便利ですが、指定席の新幹線券や特急券、別の乗り放題パスの全てを自動的に含むものではありません。長距離の費用はJRパスと個別きっぷの比較、荷物の移動はホテル間の荷物配送で別に計算できます。
今日決めること:家族それぞれの年齢・スマートフォン・支払い方法を書き出し、条件に合ったカードを一人1枚選ぶ。小児用はパスポートを持参し、モバイル決済が失敗した時用に円の現金を用意しましょう。
